2012/10/08 Category : 旅 リウマチに効く温泉に入れない? 5年ほど前だったと思いますが、障がい者雇用の広報誌「働く広場」のエッセイにリウマチさんのことを連載させていただいたことがあります。あるときのテーマは「温泉の効能」よく温泉の効能書きに「リウマチ」とありますが、本物のリウマチさんが入れる温泉は少ないということを書きました。2010年リウマチ白書(リウマチ友の会が会員患者へおこなったアンケートをまとめたもの)で、「今したいこと」の第一位は「温泉など、旅行に行きたい」69.2%。第二位の「自分のことを自分でしたい」25.4%と比べ、ダントツです。おそらく温泉の効能に「リウマチ」と書かれていることが多いので、療養もかねて旅行を楽しみたいと考える方が多いのではないでしょうか。実は私もその1人です。以前、宿泊したある温泉宿で、日本秘湯を守る会のガイドブックと、加盟宿に10回宿泊すると1回無料で泊まれるというスタンプカードを手に入れ、今から思うと無謀だったと思いますが、私の秘湯巡りが始まりました。ところが、ある宿では、温泉成分で床が滑りやすく、露天風呂に入ろうとして出入り口の段差をまたいだ瞬間に思いっきり滑りました。当然裸、床は石 (T_T)また、ある宿では、縁の立ち上がりがない浴槽で、深さ60㎝以上はありそうなのに浴槽内に踏み台がありません。温泉は乳白色なので、深さもよくわかりません。まずは深さを測ってみようと、使えそうな道具を探してあたりをうろうろするも見つからず。結局、どうやって入ろうかしばらく考えた末、後ろ向きで飛び込むようにして入りました。そんな過酷な秘湯巡りが続くはずもありません(^^;)リウマチさんは、たとえば脱衣室のいす、軽い力で開けられる浴室入口のハンドル、入り口に段差があるなら手すり、高さがある浴用いす(シャワーチェア)、浴槽の深さを分割する1段20㎝程度のステップ、浴槽出入り用の手すりなどがほしいところです。そして、滑りやすいなど自宅の浴室とは勝手が違うので、夫にサポートしてもらえるように、貸し切りの家族風呂があるともっと安心して入れます。私のリウマチ仲間でも、せっかく友人や家族で温泉に行ったのに、1人だけ、温泉ではない部屋の内風呂に入るという人が結構多いのです。これから紅葉の美しい季節を迎えます。おいしい秋の味覚とともに温泉旅行を楽しみたいですね。白骨温泉湯元齋藤旅館のバリアフリー対応貸し切り家族風呂野口祐子 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword